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体操競技にデジタル採点システム導入

2017年9月15日

きたる2020年東京五輪で私がもっとも注目している競技の一つ体操!その体操競技をはじめとする採点競技において、「3Dレーザーセンサー」という革命ともいえる技術開発を富士通が進めているというニュースがあります。
これまでスポーツ界で採用の実績がない非接触のセンサーが習得したデータから協議の判定に必要な数値を導き出して審判の採点を支援するというIoT技術を用いたシステムです。“ん?どうゆうこと?“と思う方に分かりやすく説明すると、採点の基準は技の難度はもちろんのこと、身体と腕の角度など細かい部分まであります。このシステムは選手に向かって1秒間に230万点という細かいレーザー光を発射し、対象までの距離や骨格の位置を推定し、手足の位置や関節の曲がり具合などを導き出し、予めデータベース化された「技の辞書」と照合する採点方法ということです。
従来、選手の技の高度化により、いくらプロの審判といえども肉眼で常に正確な判定をすることが難しい状況になっており、採点にしばしば“ぶれ”が生じ選手やコーチの不満につながるだけでなく、私たち視聴者も技の大小はなんとなく分かっても足先までやひねり不足などの細かい部分の採点方法は見えにくいため「ミスが少なく高得点だ!」と思っても点数を見たらそうでもないということがたまにあり、競技に対する不満が生じていた。体操国際連盟(FIG)は、「そういった誤審をなくし、もっと透明性があって公平なものにしたい」という強い思いからこのような技術システムの導入をスタートした。
また、誰も手掛けたことがない体操競技の採点のデジタル化はFIGにとっても富士通にとっても挑戦である。センサーを使用して習得したデータをCG化し、審判が見て採点をする。そういった新たな基準作りや採点方法がIoTともいえる採点支援システムの導入で判定の“ぶれ”をなくすだけでなく「日本発の世界標準」の確立という大きな成果をもたらす。

   blog_20170915

 

そして、その不透明な採点での競技に対する魅力の低下を、デジタル映像を交えて放送することで、より理解が深まりきっと競技の魅力アップに繋がりますよね。
採点に透明性が出ることによって今まで評価されていた難度の高いミスのない演技に日本選手が目指している美しい体操がプラスされるとなると日本人選手には有利となる可能性が高いのではないかと思う。採点まで味方につけ美しい体操で、是非メダルを獲得してほしい。

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