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あらゆるものに通信モジュールが載ってしまう代表例。まさかあれに……

当ブログも2年目に突入いたしました。本年も何卒よろしくお願い致します。

新年早々ですが南半球は夏真っ盛り、1月18日にテニスの4大大会のひとつである全豪オープンが開幕します。テニスは私が興味を持って見るスポーツのひとつなのですが、以前と比較してもテレビ中継で、コート内のどこにサーブやショットが打たれたかのマッピングなど細かなデータがリアルタイムで表示され、ラリーの回数や、ファーストサービス、セカンドサービスといった様々な切り口でポイント獲得率を表示するなど、データ重視の見せ方をしています。つまり、見る派には十分なデータが提供されているといえます。

ところが今度はやる派の満足度を高める製品が発売されました。なんとプレー履歴が通信モジュールを搭載したラケットによって丸裸にされてしまうようです。

 

フランスのバボラVS社といえば、ラケットに張るストリング(ガット)を発明した、ラケットメーカーとして最も古い歴史を誇ります。同社は、既存人気モデルにBluetoothモジュールを付加した派生モデルを発売しました。

 

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左がアエロプロドライブプレイ、右がピュアドライブプレイ:希望小売価格¥63,000と¥62,000

 

詳細は、ラケットに6軸センサー、加速度計、ジャイロスコープ、圧電素子を搭載してデータを集めます。最大で150時間プレーが記録ができ、貯めたデータをクラウドにアップして専用アプリを通して見ると、ラケットのどこでボールを捉えたか、サーブは何キロだったのかなどのデータ分析が可能になります。同モデル使用の全選手とデータが共有され基準となるプロ選手との比較も可能なんだとか。アスリートの感覚は非常に繊細なので、通信機能のない従来モデル(アエロプロドライブ&ピュアドライブ)と通信モデルの使用感に違いが出ないような作り込みがされているものと思われます。実際見た目にまったく差異はないです。一度の充電で6時間動きます。

 

 

通信でモバイル回線を使うかは別として、この製品のビジネスモデルに、①データ収集、②クラウドにデータをアップ、③専用のアプリケーションで解析、④利用者(顧客)に見える化して提供するといった、IoTのビジネスモデルそのものがギュッと凝縮されていることに何とも驚きました。もはやIoTの適用できない分野はないんじゃないでしょうか?

 

スポーツ分野に限定しても、この技術は、卓球やバドミントンといったラケット競技にはすべて応用できるでしょうし、野球のバットやサッカースパイクにモジュールが載る日もそう遠くないかもしれませんね。