Route Seven

CASE事例

人間の目に代わって人を助けるモバイルカメラ

過酷な環境でも耐えられるモバイルカメラ

御社の事業をご紹介いただけますか?

私自身、長年モバイル通信に携わってきたので、2005年度に会社設立してからもM2Mをキーワードに、通信を利用した事業を展開しています。「NTT光iフレーム」というアンドロイド初のタブレットや、ソナー技術を利用したスマホ用アクセサリー「ポータブル魚群探知機」など、他社にないユニークな発想で商品開発をしてきました。
その後、IoT時代の到来を見越し、IoTルーターをキーデバイスにIP無線機など、LTEを利用したプロダクト開発にシフトしました。その中で着目したのが、モバイルカメラです。IoT時代が来た時、センサーではなく映像が中心になると思ったのです。そこで、「人間の目に代わって人を助ける」をコンセプトに、モバイルリモートコントロールカメラの頭文字を取って「MORECA(モレカ)」というブランド名で、モバイルカメラを製造販売しています。


MORECAはどんな風に活用されていますか?

これまでのモバイルカメラは、商品や工事費、パケット料が高いという理由で、あまり普及しませんでした。それに、高速SIMで映像を垂れ流しにすると、キャリアにも大変な負担がかかります。しかし、我々は世界に通用する圧縮技術と通信モジュール技術を持っていたので、カメラにLETのモバイル機能をつけ、スマホのように一体化させました。しかも屋外専用で非常に頑丈なので、どこにでも取り付けられます。

例えば、スキー場の山頂にある風量計を映すカメラを設置しました。以前は、風が強くなりそうな時に、スノーモービルで登って風量計を確認し、リフトを止める判断をしていましたが、麓でも確認できるようになりました。
また某施工会社では、ダム上流にある柵をカメラで監視しています。大きな岩が柵に落ちてきたら、ダムに落下しないように取り除きに行くのです。MORECAは、気温-20〜60度まで耐えられるので、こんな過酷な環境や我々が想像していなかったシーンで活用されています。
パン・チルトとかドーム型、夜でもカラーで見える低照度カメラなど、あらゆる種類のモバイルカメラを作っているのは、世界で我が社しかないのです。

カメラ後進国の日本だからこそチャンスが!

その他はどんなことに使って欲しいですか?

日本はプライバシーが厳しくて、カメラのトレンドが遅れています。イギリス、中国、韓国はテロ対策もあって、監視カメラをどんどん取り付けています。韓国では警備会社と警察が連携しデータを共有しているので、事件が起きるとネットワークの全てのカメラ映像から、手がかりを探すことができます。そのため、ソウルの犯罪検挙率は100%近いです。
日本でも、コンビニの監視カメラのわずかな映像が、とても役に立ちますよね。通学路にもっとモバイルカメラを設置して、子供達を守りたいと思っています。LTEなのでWi-Fiとは全く違い、セキュリティが強固なので、もっと気軽に取り付けて欲しいです。 カメラに蓄積されたデータは、「何月何日の何時頃」というように必要な部分を検索できます。映像を見たい時だけ通信を使うので、非常に経済的です。Route7が安く提供しているSIMを利用し、128Kで5フレーム以上流せてキレイな動画を見ることができるのです。


Route7を知ったきっかけを教えてください。

MORECAは、世界中のどのSIMも使えるようになっています。元々は大手キャリアのSIMを使っていましたが、2017年夏頃「MVN0で素晴らしいところがある」と、弊社のカメラ販売代理店からRoute7を紹介されました。
Route7は、まず値段が安い、docomoのエリア1のMVNOを使っているので安心、それとSIMを自在にプランニングできるところに惹かれました。大手だとプランが決まっていますが、積極的にカスタマイズして提案してくれました。
My Routeマネージャーも、SIMの管理に使っています。一番良いのは、スリーピング機能ですね。MORECAはリースやレンタルも多いのですが、使っていないときスリープモードにすると、費用を抑えることができます。これはありがたいです。

高価な植物の窃盗団を逮捕できた!

日本でビジネスをするにあたり、苦労はありましたか?

我が社は元々OEMメーカーで、日本の大企業に何万台も納品して、非常に潤った時期もありましたが、「自分のブランドを持つ」というのが夢でした。日本はカメラ後進国なので、市場性があると考えMORECAを作りました。
壁にぶつかったのは、日本は素晴らしいカメラメーカーが多いので、MORECAという新ブランドには「疑い」から始まり、門戸を開いてくれません。品質などの信頼を得るには、使って確認してもらうしかないですね。

埼玉の植物園の園長が、最初に導入してくれました。当時、貴重な多肉植物が窃盗団に盗まれて困っていましたが、警備会社のカメラは非常に高価で、工事費だけでも何百万円もかかります。MORECAは、10分の1以下の費用で導入してもらえました。
また、通常のカメラは複雑ですが、MORECAはすぐに取り付けられます。設定済みのものを納品するので、スマホ感覚でIPパスワードを入力し、アプリケーションをダウンロードすると、ネットワークに繋いですぐに見ることができます。
モーションキャプシャーが付いているので、侵入者をアラームで知らせるため、設置してすぐに泥棒が捕まりました。困っている人の手助けができて、すごく嬉しかったですね。その後、園長から多くのお客様を紹介してもらいました。 人の目に代わるものはカメラしかないと思っています。リアルタイムで見るには、通信環境が必要です。その通信環境を、Route7から提供してもらっています。下りが100K、上りが200Kと下りデータはほとんど使わないので、Route7はカメラにすごく適しています。


Route7の良いところ3つ教えてください。

何か依頼したときの営業マンのフットワークの軽さ、SIMのカスタマイズが自由にできる、通信のクオリティがすごく良いという3つですね。MVNOは混む時間帯に途切れたりしますが、全くないです。
世界中に展開して、様々な人達にMORECAを使ってもらいたい。そういう時代を作るのが夢です。モバイル通信は、カメラのメインの通信手段になるので、これからも伸びると思います。我々以外にも、ルーター付きカメラを発売する会社が多くなっているので、何十万、何百万台と売れれば、面白い市場になりますね。
必要な人はたくさんいると思うので、今後は、コンシューマー向けの商品にも参入したいと思っています。

株式会社CHO&Company
所在地  東京都港区西麻布3-2-20 六本木けやき坂サイド3F
設立   2005 年 3 月 10 日
URL   http://www.cho-co.jp
取扱品目・事業内容
WEB 及び通信機器、主にAndroid端末とアプリソリューションの開発・販売

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