Route Seven

CASE事例

二度と手放せない農業システム

電源コードを入れれば使える簡単さ!

御社の事業内容を簡単に教えてください。

私はもともとエンジニアで、サーモグラフィーやカーナビの開発をしていましたが、「いつかは一次産業に関わりたい」という思いがありました。私は一次産業が上手いかないと、二次、三次産業も上手く回らないと思うのです。自分が一次産業に従事するのは難しいけれど、何かしら携わっていたかったのです。
それで現在は、ビニールハウスなどの環境を測定するシステムを開発し、農家や農業法人などに販売しています。子機をビニールハウス内に設置して、温度や湿度、照度、そして農業にとって重要なCO2の測定をします。今年(2017年)7月には、土壌の水分や温度、電気伝導度(PC)を測定できるセンサーも発売しました。


カラフルで、機械っぽくないですね。

ハウスの中で目立って、簡単そうに見えるようにオレンジを基調にしています。操作する部分を極力なくし、電源コードさえ入れれば使えるという簡単さです。
環境測定したデータは、手元のパソコンやタブレットなどの端末で見ることができ、常にハウスの状態がチェックできるので、利用されている農家の方からは「一度使い出すと手放せない」と言われます。ハウスに設置した子機のデータを無線で親機に飛ばし、親機からインターネットに送るのですが、そのときにRoute7を使っています。

使用イメージ図

SSLを使って極秘データにも対応

Route7を知ったきっかけは?

インターネットにつなぐ手段としてLANやWi-Fiもありますが、ビニールハウスには通常そういう環境がないので、2015年の開発段階からモバイルルーターを考えていました。発売当初は大手プロバイダーのSIMを使っていましたが、通信料を負担するのは農家さんなので、なるべく安く使えるSIMを探していました。
次世代農業の展示会に出店したとき、私どものブースに営業担当の方が来られてRoute7を知りました。「スピードは必要ないので、容量制限のないもの」という条件で、その場で料金を提示してもらいました。


Route7を選んだ決め手は何でしたか?

数社のSIMが使えるかどうか実験し、最終的にはコストと通信量無制限なので決めました。私どものシステムを導入されているのは、大規模な法人農家と企業の研究所が多いです。他社製品は、親機からセンサーが出ていて親機ごとハウスに入れるものが多いのですが、私どもは子機を増やせばいいので、複数のハウスがある場合に、割安で導入できます。親機1台に、子機10台といった具合です。
環境測定センサーは、通常は通信データ量が少ないのですが、このシステムはSSLという通信の暗号化技術を使っているため、通信量が多くなります。企業内の植物研究所など、データをインターネットにアップロードするときに、「漏れるという危険性があるものは絶対ダメ」という厳しい企業もあるので、そういう手段を講じています。

いつでも営業の方につながる安心感

他にはどんな所で、御社のシステムは使われていますか?

高価なものや、デリケートな植物を栽培している農家にも多く導入されています。例えば胡蝶蘭は、夏場も日射は必要ですが温度は25度が適温で、エアコンが止まって高温になると枯れてしまうのです。環境に異常があるとメールが届く仕組みになっているので、警報機代わりになっています。
ほかにはデリケートな作業が必要な苗農家、高級なフルーツを栽培している農家などです。ぶどう畑などは、完全に囲まれたハウスではなく屋根だけですが、子機は防水構造になっておりますので屋外でも使えます。ビニールハウス内も、ミストやシャワーを使うので、防水構造の需要は多いです。


Route7の具体的な効果を教えてください。

コストで言うと、6割位カットできました。Route7導入当初は、一斉に通信が止まるというトラブルがありましたが、休日でも営業担当の方が対応してくれて助かりました。大手だと電話がつながらないし、お客様窓口は昼間しか開いてないしかないですよね。そういう風に、いつでも対応してもらえる安心感があります。

スマートロジック株式会社
所在地        東京都港区南4-1-6-307
設立   1997年9月
資本金  1,000万円
URL   http://www.smartlogic.co.jp/
取扱品目・事業内容
・CPU,MPUを用いたハードウェア/ファームウェアの委託開発、設計

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