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『ISDN回線』~ISDNが終了する背景~

2021年3月11日

テーマ 『ISDN回線』
~ISDNが終了する背景~

前回のブログで「ISDN回線とは」について書きました。
前回のブログはこちらから:『ISDN回線』~ISDN回線とはいったいなに?~
今回は、「ISDNの終了する背景」について書いていきたいとおもいます。

前回説明しましたが、ISDN回線は、デジタル信号でやり取りができる回線で、
1988年からサービスが開始され2001年頃が加入者のピークとなり1030万件ほどISDN回線が利用されていました。

2024年にISDN回線が終了する背景としては、ISDN回線よりも通信速度の速い光回線などの
普及や回線設備の老朽化などがあげられます。
そもそもISDN回線は通信サービスだけでなく、固定電話回線としても企業や家庭で利用されていましたが、
設備の老朽化によりインフラ維持が限界に近づいています。
そこで、公衆交換電話網をIP網とルーター機器に置き換えることでISDNの固定電話サービスをを継続させ、
この設備の切り替えと同時にISDNの通信サービスが終了するということになりました。

ISDN回線は通信速度が遅いことから一般家庭では高速な光通信回線への乗り換えがほとんど終了しているので
今回のISDNサービス終了には大きな影響はないとみられています。
しかし、ISDNは最大64kbpsもしくは2回線使用で128kbpsと速度は遅いものの規定値がそのまま
出てくれるので、距離などの条件で速度が変化することがほぼないため、
確実に安定したデータのやり取りを行いたいビジネスユーザー、BtoBには欠かせない存在です。
企業によってはPOSレジ、警備、EDIなど業務内容によってはISDN回線の利用が依然として多く残されています。
POSレジなどで利用していた場合は商品の発注ができなくなったりと業務に大きな影響がでます。

「サービス終了までまだまだ時間があるだろう」と思っている企業もあるかと思いますが、そもそもISDNに代わる通信は何がいいか、
その代わりのものがどのようなものなのか、セキュリティが必要かどうかなど、検討、テスト、導入等に時間がかかることも多いです。
2024年にはリプレイスをしなければならないので早いうちからの検討、リプレイス実施をオススメします。

次のブログでは最後にあげた、ISDNに代わる通信がどのようなものがあるかや、その代替品にする際の注意点等を書きたいなと思っています。

【追記】ISDNリプレイスランディングページはこちら↓

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